タッカー


ルーカスが製作総指揮、コッポラが監督の『タッカー』
プレストン・タッカーという中小企業の社長が
軍需でもうけさせてもらったが戦争も終わったし
今度は自動車だととてつもないことを言い出す。
いささか強引な方法で資金を集めたり、
エンジンを倒産寸前の会社から買取ったり、
タッカーは苦難を乗り越え48年、不運の名車「Tucker Torpedo」を送り出す。
その完成度に恐れをなした(ここに詳しい→Tucker'48(タッカー'48)ビッグスリー(フォード、GMクライスラー)につぶされたといわれている。ただしその証拠はない。
映画の中の裁判で、車の品質について糾弾されるわけだが、
原告側「それでそのエンジンを作っている会社は?」
証人「納屋です」
そして納屋で作られた粗悪なエンジンは50年を経た今も元気に回っている。
映画を見ればエンジンぶん回してかなり本気で攻め込んでいるのがわかる。
資金の集め方が詐欺だのどうのあれがどうのこれがどうの
タッカーは袋叩きにされ会社も自分の作った車も失ってしまうが
かけられた容疑に関しては無罪であった。
残念なことにコッポラどん底時代の映画で大して評価もされず
DVD化もされていないので見ることは難しいだろう。
今回のライブドアショックの成り行きを見ているとこの映画を思い出す。
実際のところは知らないし
金持ちはうらやましいから、いい気味ではあるのだが
もっと悪いことをしてぬくぬくとしているもっと金を持った奴がたくさんいることを思うと喜んでばかりもいられない。