テレビドラマの映画化


人気連続ドラマを映画化するということはよくある。
特に昔のドラマはスパンが長い。
一年とか二年とか。
刑事モノのような一応の解決が毎回もたらされるつくりのドラマは
映画化されて面白い場合が多い。
「あぶない刑事』とか『踊る大捜査線』とか
特番的な感覚で見れる。
しかし、たとえば『逃亡者』のように
最終回まで目が放せないつくりのドラマは
たいてい、映画化されるとつまらない。
視聴者は来週はどうなるのだろうと一週間考え続ける。
つまり、その間も視聴者の頭の中ではドラマは続いている。
一年間の放送だとすると視聴者にとっては一年分の情報量があるのだ。
しかし、一年の長さの映画は作ることは不可能だ。
視聴者がドラマとともに過ごした時間は映画では表現できない。
映画としての尺でどうすれば面白くなるかを考えずに
安易にそのままやろうとするとつまらないモノになってしまう。
だからといって、まったく違う話にしてしまうと更につまらなくなる。
それではタイトルだけを借りたバッタモンである。
じゃあ俺にいい考えがあるのかというとない。
まぁ、映画の尺の中でどれだけ時間を感じさせることができるかなんだろうと思う。