仮想と現実 その2


仮想と現実の区別がつかない
などといい気になっていっているような連中こそ
かえって仮想と現実の区別がついていないように見えるのは皮肉なことだ。
ゲームやアニメだけが仮想世界ではない。
『理想』という厄介なヤツも実は仮想である。
こうだったらいいなぁ、そうあるべきだ等々…
現実にはないことだからそう思うわけだ。
戦争がなければいいから軍備を棄てよう。
日本は主権国家だから憲法をを改正して軍隊を持つべきだ。
現実を見ればどちらも不可能だ。
かつて、アメリカに禁酒法という悪法があった。
それで酒を飲むものがいなくなったか?
ならなかった。
なければいいから禁止するでは
うまくいかないということは誰でも知っているが
理想と現実の区別がつかないので、いつまでも同じ失敗を繰り返す。