問題提起


問題提起は嫌いだ。
結論を言わない文章はつまらない。
一見、問題を投げかけるような文末を多用しながら
実は、自分の主張をこっそりと潜ませているような文章はもっとみっともない。
はっきり言わないのはだめよ。
たとえば、
「幸福とは何なのだろうか?
お金か家族か仕事か
何なのだろう」
という文があったとき、この人はお金と家族と仕事が幸福の条件
少なくとも主なものだといっているのと同じことである。
「幸福というものには中身がないので、幸福を定義することはできない。
自分が幸福であると信じることができるだけである。
つまり、幸福とはカルトみたいなもので傍から見てどんなに悲惨な状況でも
本人が幸福と信じることができるのならそれが幸福である。」
とでもいってみる。
決め付けられると人間というものは
条件反射的に反論を考えるものだ。
そのほうが面白いじゃないかねぇ。