ロバート・ワイズ


幅広いジャンルで名作を残した名匠ロバート・ワイズ監督が14日に91歳でお亡くなりになった。
キャット・ピープルの呪い』(1944)で監督デビューを果たし
家を恐怖の舞台ではなく主体にすえた傑作ホラー『たたり』(1963)。後にこの映画に(ホンモノの)インスパイアされた『ヘルハウス』(1973)が製作されている。キューブリックも『シャイニング』(1997)では(ホンモノの)インスパイアされたと思われる。
SF映画の古典『地球の静止する日』。なんといってもあの銀色(映画は白黒)の無表情なロボットの存在感が印象に深く残っている。後のSF映画がこれに(ホンモノの)インスパイアされたと思われるシーンが良くあるので見ておいて欲しい名作。
そして生物兵器の恐ろしさや、バイオハザードというものが初めて映画に登場した画期的な社会派SF映画アンドロメダ…』(1971)。あの隔離室の表現は後年ドキュメンタリーで実物を見たとき映画と同じだと思ったくらいリアリティがあった。後にこの亜流がたくさん作られた。
『ET』でも(ホンモノの)インスパイアされた場面がありました。
スタートレック』(1979)の初の劇場作品。
『深く静かに潜行せよ』(1958)潜水艦映画の名作。トランブルの『サイレント・ランニング』はこの原題(:Run Silent, Run Deep)に(ホンモノの)インスパイアされているのでは?『スタートレック』では一緒に仕事もしていることだし。
不朽の名作『砲艦サンパブロ』(1966)。これは見るべし。
サウンド・オブ・ミュージック』(1965)『ウエストサイド物語』(1961)これは言うまでもなくミュージカル映画の歴史的名作。
SF,ホラー、ミュージカル、戦争、サスペンス。これだけの広いジャンルを手がけながらそのすべてが歴史に残る名作というのがすごい。本物の映画監督とはこういう人のことなのだろう。
黙祷。